車いすの生徒に養護学校入学勧める、生徒側は反発:奈良

 奈良県下市町立小学校を2009年3月に卒業した、車いすを使用している女子生徒が校区内の町立中学校への進学を希望したところ、「設備が不十分」などとして町教委の就学指導委員会が養護学校への入学をすすめていたことがわかりました。生徒側は中学校への進学希望を訴え続けているということです。

 この生徒は脳性マヒで下半身などが不自由で、車いすを使用しているということです。移動などは不自由ですが、日常会話などはできるということです。卒業した町立小学校では加配教師1人と介助員2人が移動などのサポートをおこなったということです。
 両親は4月4日に記者会見し、「小学校では健常児と同じ環境で成長した。小学校の友達と一緒に入学させてやりたい」などと訴えたということです。入学式の4月8日までに結論が出ない場合は、訴訟も検討するとしています。
 一方で町教委は、中学校が斜面に建っていることで階段が多いこと、またバリアフリー化が財政的に厳しいこと、授業などで教室を移動することが小学校と比べると多くなることなどをあげ、設備の整っている養護学校のほうがよいと判断したということです。
 生徒や両親の側の言い分、また町教委の側の言い分についても、それぞれに理があります。どちらが正しい・間違っているということを単純に断定できるようなものではありません。
 ただ、本人や家族が普通校を希望しているのなら、条件的に難しいとはいえども可能な限りサポートできる体制をとっていくことも必要だといえます。「小学校ではできたのだから中学校ではなぜ」と思われても不思議ではないという気もします。
 入学式が目前に迫っていることもあり、本人の意向にできるだけ沿えるような方向での早急な解決を期待します。
(参考)

  • 車いす生徒の入学拒む…奈良の町立中学、財政難で(読売新聞 2009/4/4)
  • 車いすの児童、中学校が入学拒む 「バリアフリー不備」(朝日新聞 2009/4/4)
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