大阪・八尾市「ファミサポ」死亡事故:会員女性を書類送検

 大阪府八尾市で2010年、「ファミリーサポートセンター(ファミサポ)」制度を利用して、同センターから紹介された会員に預けた当時生後5ヶ月の女児が心肺停止状態になり3年後に死亡した事故で、大阪府警は8月19日までに、八尾市在住の会員の女性(56)を業務上過失致死の疑いで書類送検した。

 八尾市の「ファミサポ」事業では、保育を担当する会員を登録し、一時保育の必要性がある児童の保護者との仲介をおこなっている。当時八尾市に住んでいた母親は、自身の通院のために、「ファミサポ」を通じて紹介されたこの会員の女性に児童を預けた。児童は約1時間後に心肺停止状態で発見された。当時うつぶせ寝にさせていたという。児童は脳死状態と診断され、約3年後の2013年に死亡した。

 保護者は、児童が寝返りができないのにうつぶせ寝をさせたことが原因などとして、業務上過失致死容疑で女性を刑事告訴していた。

大阪府八尾市「ファミサポ」事故で刑事告訴
 大阪府八尾市の「ファミリーサポート」(ファミサポ)事業を利用して生後5ヶ月(当時)の女児を八尾市内の賛助会員の女性宅に預けた際、女児が意識...

 また保護者は、女性と八尾市を相手取って民事訴訟を起こし、訴訟は進行中だということである。八尾市は女性の書類送検については「把握している」としたうえで、それ以上のことについては民事訴訟が進行中のためコメントは差し控えるとしている。

 書類送検は、刑事事件としての捜査が一通り終了したことによるものだということ。現時点では刑事事件としてどう処理されるかについてはわからないが、少なくとも重大な事故が起き、児童の命が奪われたという重い事実は、正面から受け止める必要があるといえる。

 事故の全容を解明すること、同種の事故の再発防止策を検討することが必要になってくる。

八尾市ファミサポ心肺停止事故、国も助言へ
 政府は12月20日、大阪府八尾市のファミリーサポート事業で発生した乳児心肺停止事故で、国が必要に応じて八尾市に助言したいとする答弁書を閣議...

(参考)
◎乳児死亡”注意怠った”疑い(NHKニュース 2016/8/19)

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