丸子実業高校いじめ自殺事件:自殺した生徒の母親に賠償命令!?

 長野県丸子実業高校のいじめ自殺事件で、バレーボール部顧問やバレーボール部員らが「いじめは自殺した生徒の母親のでっちあげ。母親の行為で精神的苦痛を受けた」として逆切れデタラメ訴訟を起こしていた問題で、長野地裁は3月6日、「自殺前後の母親の言動が精神的苦痛を与えた」などとして、母親に対して合計約34万5000円の支払いを命じる判決を出しました。

 「監督や部員が連帯して母親に賠償金を支払う判決が出たのに、当方でたまたま閲覧したニュースサイトが判決を取り違えて派手な誤報をやらかしたのではないか」と疑いました。

 しかしどのニュースサイトを閲覧しても同じことが書かれています。一応上級生1人に対し、母親へ1万円の損害賠償を命じる判決が出されているものの、それ以上に母親の賠償責任が重くなっていることについては、どうやら誤報ではなく事実の様子です。

 いじめをおこなっても逆切れして居直り、逆に自分たちが一方的に被害を受けたかのように振る舞う、こんなことが認められていいのでしょうか。

 いじめ加害者が「地域の口コミ」で被害者攻撃をおこなうことは珍しくありませんが、逆切れ訴訟という形で公の場で被害者攻撃をおこなうのは、おそらく前代未聞だとみられます。

 この事件は福岡市立小学校教諭・林田真二の児童いじめ事件(加害者側が書籍出版で被害者を中傷した)と並んで、「加害者の逆切れと被害者攻撃の異常さ」という意味では、日本教育史上に残る悪質な事件だといえます。

 福岡の事件では加害者側の策動にもかかわらず、いじめの基本的な事実関係や教師のいじめで心因性症状を発症したことが認められ、「被害者一部勝訴・加害者教師実質全面敗訴」の形で判決が確定しています。

 しかし逆切れという観点では同種の悪質さ・不条理さ・異常さを持つこの事件では、裁判所までが加害者の味方になっているのか、加害者のいじめ得ではないかと唖然とします。

 教育関連の裁判では「被害者のやられ損」のような判決も一定数あるとはいえども、ここまで唖然とするような判決は記憶にありません。

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