センター試験「日本史」設問への難癖:大学入試センターは適切と見解

 2009年度大学入試センター試験「日本史」の設問に対して「新しい歴史教科書をつくる会」が難癖を付けていた問題で、大学入試センター側が3月4日までに「出題は適切」とする見解を示していたことがわかりました。

 設問では、以下の文章を発生日時別に並べ替えるよう求めていました。

[1]日本軍が中国の都市南京を占領するに際して、捕虜や非戦闘員を殺害する事件が起きた。
[2]中国東北部での日本軍の活動に対して、国際連盟からリットン調査団が派遣された。
[3]関東軍参謀河本大作らが、中国軍閥の一人である張作霖を、奉天郊外において爆殺した。

 これに対して「つくる会」は「南京で虐殺事件が起き、河本大作が爆殺の実行犯と断定しなければ解答できず、特定の歴史認識を強要、誘導する設問」などと難癖を付けました。
 これに対して大学入試センターは「試験問題は教科書に準拠しており、適切」と見解を示しました。一方で「つくる会」は大学入試センターの見解を受けて、「学説上、さまざまな異論が提起されている問題をあえて設問するのは極めて遺憾。日本軍の『悪行』とされている問題のみを列挙するような設問の仕方は、偏った歴史認識に基づくものと言わざるを得ず、受験生に圧倒的な影響力を持つセンター試験の設問としてはふさわしくない」(産経新聞2009/3/4)と強弁したということです。
 これは疑う余地もなく「つくる会」の不当な言いがかりであり、大学入試センターの見解は当然です。
 そもそも「南京の虐殺事件はなかった」「張作霖爆殺事件では河本大作の関与はなかった」などとする見解はトンデモ説の類であり、歴史学上では全く相手にされていません。こんなトンデモ説を、あたかも「学問上の有力な見解」かのように描くこと自体が、ふざけた話です。