北九州市の小5男児自殺問題の続報

 北九州市若松区の市立青葉小学校で2006年3月、5年生だった男子児童が、担任教諭が暴力的な「指導」をおこなった直後に自殺したという事件がありました。

小5男児自殺問題 再発防止策探る〔『asahi.com』福岡・北九州版 2006/4/20〕

 北九州市若松区で小学5年の男子児童が自殺した問題をめぐり、北九州市教委は部課長による「再発防止検討会」を設置したことを明らかにした。19日の市議会環境教育委員会で述べた。

 事件は3月16日に起きた。市教委によると、児童が新聞紙を丸めた棒を振り回し、同級生の女子児童に当たった。担任教諭が児童を「指導」したところ、児童はペットボトルを投げつけて出て行き、自宅で首をつって自殺した。市教委は「指導」の中身について「現在調査中」といっている。

 市教委は3月20日から、学校の全教職員39人に事情を聴いた。児童へのかかわりや指導状況について調べている。調査結果を踏まえ、児童の保護者から話を聞くことも予定している。

 また3月24日には、市教委の部課長10人をメンバーにした「再発防止検討会」を設置。大学教授や臨床心理士といった専門家から意見を聞きながら、再発防止策を検討している。

 大庭清明教育長は「尊い命が亡くなられたことは誠に残念。この事実を厳粛に受け止め、二度とこのようなことが起きないように努めていく」と話した。

 「再発防止検討会」を設置したこと自体は当然のことでしょう。しかし、ポーズだけに終わらせてはいけません。

 今回の自殺問題に関しては、直前の「指導」なるものは、自殺した児童の首根っこをつかんで揺さぶるなどの暴力行為だったことが明らかになっています。また担任教諭は、日常的に乱暴な指導をおこなっていたのではないかという問題も浮上しています。

 北九州市教育委員会・北九州市立学校と、教師による暴力・「体罰」事件との関係ですが、過去にも「被害にあった児童・生徒を軽視している」としか思えない理解不能な事件がたくさん起きています。

 北九州市では2005年度1年間だけみても、▼「長年にわたって生徒に悪質な暴力を繰り返して、複数の生徒を自律神経失調症や不登校に追い込んだ」として懲戒免職になった市立中学校教師・林壮一郎を復職させたうえ何の研修措置もおこなわなかった事件。▼過去に「体罰」で処分された教師が再び「体罰」でけがをさせた事件。▼「体罰」が問題化した教師が何の研修措置もとられずに教壇に立っていることが判明した事例――などがありました。

 北九州市教委には、過去のようないい加減な対応を繰り返すことは決して許されません。事件を闇に葬り去ったり自己保身などに走ることなく、児童の立場に立った真相解明が強く求められています。

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