大田区の認可外保育施設で保育死亡事故、東京都が改善勧告

 東京都大田区の認可外保育施設「蒲田子供の家」で2016年3月、当時生後6ヶ月の女児が死亡する保育死亡事故があり、指導監督基準を満たしていない点があったとして東京都が改善勧告を出していたことがわかった。

 事故は2016年3月16日の午後11時50分頃に起きた。24時間運営のこの施設では当時5人の児童が預けられていた。当時は2人の職員が勤務していたが、ともに保育資格を持っていなかった。この時間帯は1人の職員は休憩し、保育資格のない職員が1人で担当していた。職員はミルクを作るために保育室を離れ、戻ると児童が息をしていないことに気づいた。児童は救急搬送されたが死亡が確認された。

 東京都は2015年、1人勤務や有資格者不在の時間帯があると指摘していた。事故を受けて、改善されていなかったことが判明したとして、6月20日付で改善勧告をおこなったという。

 保育の問題は重大な問題となり、7月10日投開票の参議院議員選挙でも争点の一つとなった。待機児童解消問題を中心にクローズアップされていたものの、待機児童が解消できればそれだけでいいというわけではなく、子どもの生活・成長の場でもあるという視点から、保育の質の向上も同時に求められている。保護者や保育関係者は、待機児童解消と保育の質・条件向上は、別個の問題として切り離されるようなものではなく、一体のものとして主張している。

 このような事故を未然に防ぐ、また万が一発生しても被害を小さく抑えるためには、保育所の条件向上・保育の質の向上が求められている。安易な対策ではなく、根本的な対策こそが望まれている。

(参考)
◎東京・蒲田の保育施設で6カ月の女児死亡 都が改善勧告(朝日新聞 2016/7/12)

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