中3統一テストが過剰な競争に:大阪府の中学校

 『朝日新聞』2016年6月22日付に『中3の統一テスト白熱 大阪府独自、異例の高校受験利用』が掲載されている。

 大阪維新の会(国政政党「おおさか維新の会」)主導の大阪府政によって導入された、中学校3年対象の統一学力テストが6月23日に実施されることについてリピートしている。

 大阪府では調査書の評定(いわゆる内申点)が絶対評価(より厳密には到達度評価)でつけられるようになったことに伴い、高校受験に際して学校間の成績評定の較差をなくすとして統一テストを実施し、統一テストの学校平均点に連動して学校側の成績評定をつける範囲を指定するシステムを導入した。生徒個人の成績評定を直接補正するわけではないが、平均点の高い学校では高い評定がつく生徒が多くなり、低い学校では低い評定がつく生徒が多くなることから、間接的には生徒個人の評定にも影響することになる。

 その一方で、平均点を上げるための事前対策が横行している状況を指摘している。学習塾ではテストの専用講座を開講する例もあるという。また学校でも事前対策として、予想問題を解かせるなどの対策を実施した例もある。

 大阪府では中学校2年でも同様の統一テストをおこなっている。中学校3年については全国学力テストの成績で補正する方針を出したが文科省の反対にあって断念し、2016年度以降統一テストを導入した形になる。

 このことによって、学校現場に大きな影を落としている。

 記事では生徒の声が紹介されている。「他の人の結果があかんかったら、自分ががんばっても結びつかないかもしれない」(大阪市立中学校の男子生徒)、「学校全体の結果が悪ければ、自分の内申点も悪くなる可能性があるし、うれしくない」(大阪市立中学校の女子生徒)。子どもたちに不当な競争を強いていることが浮かび上がる。

 中学校教員からも否定的な声が出ている。「生徒にいい評定(内申点)をつけるため、事前対策をせざるを得ない」「公平性が目的のはずが競争が激しくなり、塾に通える生徒の多い学校や地域が有利になる可能性が高くなった」という、府北部の公立中学校の教諭の声が紹介されている。

 このような競争は、大阪維新の会(国政「おおさか維新の会」)による教育破壊だと言っていい。大阪の教育を破壊するような異常な行為である。このようなテスト、および高校入試の成績評定と連動するようなやり方は、一日も早く見直されなければならない。

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