保健の授業を少なくとも2年間おこなわず:東京都東村山市立中学校

 東京都東村山市立第三中学校の保健体育の授業で、3年間に48単位時間程度履修することになっている保健分野の授業がおこなわれず、すべて体育実技に振り替えていたことがわかった。少なくとも2014年度から保健の授業がおこなわれていなかったとされる。

 保健体育科教員に調査したところ、「年に1~2回程度保健の授業をおこなった記憶がある」と答えた教員が一人いたが、他の教員は保健の授業をおこなったことがないと答えたという。「10年以上保健の授業をしていない」と答えた教員もいる。

 学校側は「過去に学校が荒れていた時期があり、保健より体を動かす体育のほうが生徒指導に効果的だという考えから始まったようだ。あしき慣習が続いてしまい不適切だった」とコメントしている。

 以前に大阪市の中学校で体育実技が集団行動偏重となり、「必修の単元を履修していない」「教練ではないか」などの問題が指摘された。

体育授業「集団行動」一辺倒、保護者は「教練」などと批判:大阪市立中学校
 『週刊アサヒ芸能』2016年5月19日号に『大阪・名門公立中学の“文科省指導要領”を無視した「軍隊教育」に父兄が大ブーイング』の記事が掲載...

 大阪市のケースでも、今回問題になった東村山市のケースでも、「荒れ」防止のためとしていることが共通している。生徒の心情に寄り添った生徒指導をせず、運動させて疲れさせることで生徒のパワーを削ぎ、生徒の荒れを抑えるという前時代的な管理教育的発想になっている。こういう指導が好ましいものだとは思えない。

(参考)
◎東京・東村山の中学校「保健」の授業を2年以上行わず(NHKニュース 2016/6/8)

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