「JK広報室」募集が批判浴びる:愛知県豊橋市

 愛知県豊橋市が、市政110周年記念事業について若い世代の中での宣伝活動を強化するために、宣伝担当として女子高校生を公募した「JK広報室」に対し、批判と困惑が広がっているというニュースが流れている。

 元教育委員や元市議などの女性有志が6月3日、豊橋市に対して「『JK』の表現は性産業で男性の客寄せに使われており、未来ある女子高校生に対して社会的な誤解を招きかねない」として、名称変更などを求める申し入れ書を提出したという。

 指摘はもっともであり、指摘された点についても再考の余地はある。その一方で、別の角度からも問題があるという気がしてならない。

 豊橋市役所ウェブサイトでの「JK広報室」の説明ページでは、以下のようになっている。

「豊橋市役所JK広報室」は、市制110周年を10代~20代を中心とした若い世代に対し、幅広く知っていただき、イベント等への参加の増加を図るため、市制110周年を機に豊橋市がスタートさせた実験的な市民協働推進プロジェクトです。

地元のJK(女子高校生)たちが中心となって、自由にアイディアを出しあい、さまざまな市民・団体や地元企業、大学、地域メディアなどと連携・協力しながら、市制110周年の広報と自分たちのまちを楽しむ企画や活動を行います。

メンバーは全員女子高生
現役の女子高校生(高専の1~3年生を含む)が、JK広報室の活動メンバーです。

主役は「JK」
プロジェクトの中心・主役はJK(女子高校生)です。市役所の職員や地域の大人たちは、あくまで裏方のサポーターとして、協力・協働していきます

 募集要項では、募集対象は女子高校生と明記し、「市政110周年事業や市の広報に関心と熱意がある」「保護者の同意がある」の2点が条件となっている。

 若い世代の感性やアイデアを宣伝活動に反映するというなら、男子高校生も含めた「高校生」や、大学生や若い世代も含めた男女ではなく、なぜ「女子高校生」限定で募集しているのか。その点に引っかかりを感じた。

 この意味でも、若い世代の意見を本当に聞く気があるのか、若い世代の意見を聞くふりをしながら実際はセンセーショナルに扱っているだけではないのかと疑問に感じる。

(参考)
◎JK広報室“名称変更を”(NHKニュース 2016/6/3)
◎JK広報室 女性20人、名称変更申し入れ 愛知・豊橋(毎日新聞 2016/6/4)