技術科教師がのこぎり押し当てる「体罰」:三重県

 三重県いなべ市立北勢中学校で、技術科担当の男性教諭(25)が生徒の首や腕にのこぎりを押し当てるなどした「体罰」事件があったことがわかった。

 教諭は2016年4月に採用されたばかりだという。2016年5月11日、休み時間に技術室の工具箱からカバーの付いたのこぎりを取り出して手に持っていた男子生徒に対し、技術室に入室した教諭が「授業前に触ってはいけない」などと注意した。その際に一度は教諭がのこぎりを取り上げたものの、立ち去ろうとした生徒をのこぎりを持ったまま追いかけたうえで、カバーの付いたまま生徒の腕にのこぎりの刃の部分を当て、さらに首元にものこぎりを突きつけた。

 その際に生徒の制服のシャツが破れたという。学校側は被害生徒の家庭に謝罪し、新品のシャツを届けるなどした。また事件を目撃した生徒の保護者にも謝罪した。

 その一方で、学校側が事件後に調査をおこなうと、この教諭はノコギリ事件のほかにも、生徒に関節技やヘッドロックをかける、「成績評価を下げる」発言など、「体罰」や不適切発言を繰り返していたことがわかった。

 市教委は教諭を口頭注意とし、数日間の研修を受けさせたうえで、6月上旬に複数教員の立ち会いのもとで授業担当に復帰させるという。

 採用直後の短期間に「体罰」や不適切指導を繰り返した上、のこぎりを押し当てる「指導」など全くの問題外ではないか。とりわけ技術科(技術・家庭科の技術分野)では工具の適切な使用法も指導の基本になるのに、指導教師自らこのようなことをしているのは疑問である。

(参考)
◎いなべの中学校 教諭、生徒追いかける 手にノコギリ持ち /三重(毎日新聞 2016/5/21)
◎のこぎり、生徒の首元に いなべの中学、当初説明と相違(中日新聞 2016/6/1)