熱中症事故、学校側の過失を認定:大阪地裁

 大阪府東大阪市立中学校に通っていた女性(現在18歳)が、中学校の部活動中に熱中症を発症し後遺症が残った事故について、学校側の熱中症対策が不十分だったとして約5600万円の損害賠償を求めて訴えていた訴訟で、大阪地裁は5月24日、学校が注意義務を怠ったと認めて市に約400万円の支払いを命じる判決を出した。

 熱中症事故は、女性が中学校1年だった2010年8月に起こった。女性はバドミントン部に所属していたが、体育館での練習中に熱中症になり、脳梗塞を発症して左手にまひが残ったという。

 判決では、学校側は日本体育協会が発表した「熱中症予防のための運動指針」に沿って対策を取る必要だったと判断した。一方で、当時の校長は水分補給や休憩などの指導などはしていたものの、体育館に温度計を設置していなかったとして、そのことは過失と結論づけた。

 熱中症は特別な悪条件がそろった時に起きるというわけではなく、通常の活動をしていても起こりうるものとなっている。例年5月下旬から10月頃にかけて、毎年のように熱中症事故が発生している。可能な限りの対策をとり、発生のリスクを極力減らし、また発生の際には迅速な対応を取る必要がある。

 判決では当時の対策が不十分だったことを指摘している。対策をさらにすすめるという観点で対応していく必要がある。

(参考)
◎東大阪市に賠償命じる=部活で熱中症、後遺障害-大阪地裁(時事通信 2016/5/24)

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