大阪市教科書アンケート不正疑惑:第三者委員会設置求める陳情、委員会で可決

 大阪市の2015年教科書採択で、教科書展示会に設置されたアンケートで中学校社会科歴史・公民教科書で育鵬社を支持する同一筆跡・同一文面の回答が多数見つかり、育鵬社から「アンケート結果が採択を左右」とする情報を得た住宅販売会社「フジ住宅」の組織的動員が指摘されている問題で、大阪市会教育こども委員会は5月19日、第三者委員会設置を求める陳情書を賛成多数で採択した。

 自民・公明・共産の各会派が賛成し、大阪維新の会は不採択を主張した。なお、これに関連して出されていた「採択のやり直しを求める」などの陳情は継続審査となった。

 陳情書採択に先立ち、大阪市教育委員会事務局は調査結果の概要を市会委員会で口頭で公表した。市教委は「周辺自治体に問い合わせたが、いずれの自治体も同一人物の重複記入を禁じていない」「アンケート結果が決め手となった事実はなかった」などとして、問題はなかったとした。

 自民・公明・共産の各会派の市議が質問に立ち、いずれの議員も大阪市教委の調査結果に批判的な発言をおこなった。大阪維新の会はこの件では質問に立たなかった。

 育鵬社の教科書は、内容にも問題があるが、内容以前に採択過程にも重大な不正があることになる。第三者委員会による徹底的な調査が必要ではないか。

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