体育授業「集団行動」一辺倒、保護者は「教練」などと批判:大阪市立中学校

 『週刊アサヒ芸能』2016年5月19日号に『大阪・名門公立中学の“文科省指導要領”を無視した「軍隊教育」に父兄が大ブーイング』の記事が掲載され、ウェブ版『アサ芸プラス』にも掲載されている。

 記事によると、「大阪市西区のH中学校」の保健体育の授業の8割が集団行動で占められ、学習指導要領から逸脱しているのではないかという指摘がされている。問題の学校は記事では匿名になっているが、文中のヒントを元に少し調べてみると学校名は特定できる

 同校ではグラウンドが狭いことなどから、近くの公園でも体育の授業をおこなっているという。保護者や近隣住民によると、「外国の軍事パレードを思い出した」「集団行動ばかりで、球技などいわゆる普通の授業はあまりない」「体操着の上にジャージを着るが、真夏の暑い日でも、自分の意志でジャージを脱ぐことができない」などの証言があるという。「教練」という言葉が頭をよぎったとする保護者もいる。

 疑問に思った保護者が校長に申し入れた際、校長は「学校が荒れないために」と返答したという。保護者は「自身もこの中学校の卒業生。当時はそんな授業はなかったが、学校は荒れていなかった。教師の指導力不足の責任転嫁ではないか」と疑問視しているという。

 一方で学校側は取材に対して「指摘された内容は事実ではない」と回答を寄せている。

 学習指導要領での保健体育の授業は、「体つくり運動」「器械運動」「陸上競技」「水泳」「球技」「武道」「ダンス」「体育理論」「保健」の各領域が必修として指定され、それぞれの領域に授業時間を割り振ることになる。集団行動については、実技の各領域の中で関連させながら指導することになっている。年間の授業の大半を行進などの集団行動のみにあてているのならば、逸脱とみなされてもおかしくないだろう。一昔前でいうところの管理教育的な発想ではないか。

 当該校では2016年3月に卒業した生徒の学年で、保健体育の授業で必修のダンスを履修させていないことが発覚し、新聞報道もされている。今回の「軍隊教育」「教練」とまで批判されるような集団行動一辺倒の不適切な体育の授業がまかり通っているのならば、早急に是正されるべきである。

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