「君が代」不起立で処分の教諭、定年退職後に再任用:大阪市

 大阪市で教職員に「君が代」起立を義務付ける条例に反して卒業式で起立しなかったとして2015年5月に戒告処分を受けた市立中学校教諭が、定年を迎えた2016年4月1日付で再任用されたことがわかった。

 同条例違反で処分された教諭が定年退職を迎えた初の事例でもあり、対応が注目されていた。同様の条例がある大阪府では再任用拒否の事例が報告されている。一方で大阪市教委では、特段の理由がない限り地方公務員の再任用を認めるよう求めている国の方針を基にして判断し、再任用を認めた。

 「君が代」不起立は教職員としての能力・資質をは全く無関係なものであり、再任用を拒否するような「特段の理由」には当たらないことは明らかだといえる。大阪市教委が通常の判断を行ったことは重要である。またその一方で、「君が代」起立斉唱を強制する条例については、効力がある状態が続いている。条例をなくしていくような取り組みも必要ではないか。

(参考)
◎大阪市、君が代不起立で昨年戒告処分の教諭を再任用(日刊スポーツ 2016/4/13)