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全国学力テスト学校別成績:埼玉県で開示答申

 埼玉県情報公開審査会は12月24日、全国学力テストの市区町村別・学校別結果を開示すべきだと埼玉県教育委員会に答申しました。

 2007年に埼玉県教委に対し、県内の市区町村別・学校別結果の開示請求がありましたが、埼玉県教委が拒否しました。請求者が不服申立をおこない、情報公開審査会に諮問したということです。審査会では序列化などのおそれについて「具体的なものになっているとはいえない」と判断したということです。
 そもそも開示を求める人は、開示して何のメリットがあるのかということを一切示していません。正直言って、のぞき見主義的な野次馬根性でしかないのではないかと感じます。
 また公表すると序列化などにつながるという事実について、開示支持者は「漠然とした恐れ」などと一蹴する傾向があります。しかし実際は、開示することで学校別・地域別の競争や序列化があちこちの地域で発生しています。
 地域別の学力テストを実施し、学校別成績を発表している地域もあります。そういう地域では成績公表で何が起こっているのでしょうか。
 学力テストの平均点を過剰視した末に人気校・不人気校の格差ができて、教育条件にゆがみが出る例も生まれています。
 東京都では、平均点のふるわなかった学校の児童・生徒が、塾やクラブ活動などで出会った他校の児童・生徒から馬鹿にされるという事例もありました。島根県では、平均点のふるわなかった教科の担当教員を地域ぐるみでつるし上げて転任に追い込む例も生まれています.
 学校の順位や平均点を上げるため、テストで不正をおこなった例もありました。
 全国学力テストでも実際に、都道府県別の平均点が公表されたことで、都道府県別の順位や平均点だけを過剰に絶対化する傾向が生まれています。実際に順位が下位となった県では、テスト順位・平均点を上げるための狭い意味での「学力対策」を図ろうとする傾向も発生しています。
 都道府県別成績公表でもこのざまだから、市町村別や学校別などの成績を公表すると、実際に地域の学力テストで起こっていることと同じようなことが発生するのは目に見えています。
 こういうことを考慮すれば、競争や序列化は実際に発生しているものであり、「漠然とした恐れ」など決していえないでしょう。「開示しても自分たちの地域ではそういったことが起きない」と主張するのは、根拠のない思いこみに過ぎません。