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全国学力テスト:来年度も市町村別データ公表自粛求める

 文部科学省は12月15日、来年度の全国学力テストについて、従来通り市町村別・学校別のデータ公表をしないよう求める方針を、各都道府県・市町村教育委員会に出す方針を固めました。

 確かにこれだけを見ると至極当然です。しかしそう単純に片づけてよいものではなく、根本的には全国学力テストの実施方法そのものに関する矛盾があります。
 元々過度の競争と序列化の目的で設置された全国学力テストです。世論の批判によって文部科学省でさえこういうことをいわざるを得ない状況になりましたが、本質的にはテスト目的が競争と序列化であることは変わりません。実際、都道府県別平均点公表だけでも、平均点や都道府県別順位だけに一喜一憂して騒ぐ傾向が生まれています。
 また情報公開などという理屈を持ち出し、市町村別・学校別の成績公表を迫る動きも各地で強まっています。「競争が目的だが中途半端にしか公表できなくなった」という矛盾点を突き、全面公表を求める動きも一部にあります。そのため各地の施策も、公表を求める一部勢力の前に迷走を余儀なくされています。鳥取県で学力テスト公表を前提にした情報公開条例「改正」問題での迷走などはその典型例です。
 こういうのは小手先だけの対策をしても新たな矛盾・ねじれを生み出して矛盾点が大きくなり、迷走度合いが深まる一方です。根本的に学力テストのあり方を見直さなければどうしようもありません。