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福岡・中間市「教師の児童いじめ」訴訟:第1回口頭弁論

 「福岡県中間市立小学校5年生だった当時、持病を理由として担任教諭から差別的ないじめを執拗に受け、ストレスから症状を著しく悪化させて不登校に追い込まれた」などとして、被害にあった女子児童(現在中学3年生)らが元担任と中間市に対して損害賠償を求めた訴訟で、12月11日に第1回口頭弁論が開かれました。

 口頭弁論では、被害児童の母親は「先生の発言で娘の心は凍り付き、笑顔を奪われた」「家族の一番の願いは娘の笑顔を取り戻すことです。娘の心を傷つけた人たちに謝ってもらいたい」(毎日新聞北九州版2008/12/12『中間の生徒差別発言:母親が訴え「娘の笑顔返して」--地裁小倉、口頭弁論 /福岡』)などと発言したということです。
 一方で中間市と教諭は、請求棄却を求めました。
 児童は4年次の終わりに病気が発見され、保護者が学校側に配慮を求めました。しかし5年に進級して新たに担任になった教諭は、病状を知った上で「頭の病気で口がゆがんでいる」「トロい」などとこの児童に対してクラス全員の前で繰り返し罵倒するなどいじめ行為を続けました。そのために持病も悪化し、またストレスから耳が聞こえなくなっかり目が見えなくなったりするなどの症状を発症し、解離性障害と診断されました。また不登校になり、特別支援学校に転校したものの登校できない状態が続いているということです。
 口頭弁論での母親の発言は、最低限の願いでしょう。そもそもこの教師が児童をいじめることがなければ、こういう事態にはならなかったはずです。
 今回の事件だけではなく、教師が児童・生徒をいじめるということ自体が決して許されるものではありません。いじめ自体が絶対に許されませんが、教師がいじめを率先しておこない児童・生徒の心身を破壊して人生をむちゃくちゃにするなど特に悪質であり、絶対に許すわけにはいきません。とりわけ福岡県は悪質な「教師による児童・生徒いじめ事件」が多数発生している地域ですが、福岡県だけではなく日本全体でこれ以上こういう被害を出させてはいけません。
 少なくとも、事実関係を徹底的に明らかにした上で、二度とこのようないじめ事件が発生することのないような対策をとらなければなりません。
(参考資料)
教師による児童・生徒いじめ事件(主な事例)

  • 愛知県知立市立知立中学校(2008年7月) – 在学中に担任教諭からいじめられていた生徒が、卒業後に教師を襲撃。
  • 福岡県筑前町立三輪中学校(2006年10月) – いじめ自殺事件。自殺した生徒の1年次の担任教諭・田村伸一がこの生徒へのいじめをおこなっていたことが発覚し問題化。
  • 福岡市立小学校(2003年) – 林田真二による人種差別的いじめ事件。加害者教師・林田真二は事件を正当化し、同調者のライター名義で「事件はモンスターペアレントによるでっちあげ」などと前代未聞の書籍を出版。しかし裁判では林田によるいじめの事実は認められて判決が確定したことから、書籍の内容は嘘であり「『でっちあげ』事件のでっちあげ」だったと事実上認定されたことになる。
  • 静岡市立中学校(2002-05年) – 「黒い羊」事件。1年次の担任教諭が、クラスの特定の生徒に対し「家族に障害者がいる」として障害者差別的いじめをおこないクラスから孤立させ、不登校に追い込む。さらにこの生徒の卒業の際、教諭は生徒の卒業記念寄せ書きに「厄介者」を意味する英語のことわざ「黒い羊はどこの群れにもいる」と書き込む。