※当ブログは新サイト に移転いたしました。

新規の編集は、新サイトの方で実施しています。

学校に携帯電話持ち込み禁止方針:大阪府

 大阪府教育委員会および橋下徹・大阪府知事は12月3日、府内の公立小中学校(政令市の大阪市・堺市を除く)で、児童・生徒の携帯電話持ち込みを原則禁止する方針を表明しました。また府立高校では、持ち込み自体は禁止しないものの、校内での使用を禁止するということです。

 方針策定の根拠として「学校に携帯電話は必要ない」「携帯電話への依存度が高くなれば、学習時間が短くなる」などと主張しています。携帯電話へかける時間を学習に振り向けることで学力を向上させるというねらいもあるとみられます。
 こういった主張は、一定範囲では理解できます。ただ、全面的に賛成できるような内容かと問われれば、ことはそう単純ではありません。細かいところをみれば安直な発想ではないかという箇所もあります。
 携帯電話についてはよほどの非常事態でも起こらない限り、学校内で使用する必然性も必要性も見当たらないので、その意味ではそもそも学校に持ち込む必要もないという主張は理解できます。しかし社会情勢を反映し、登下校時の安全として持たせるというケースも増加しています。一応そういう場合を想定して、「登下校時の安全のために持たせている場合は、下校時まで学校で預かる」としていますが、そういった措置にも問題が生じることが考えられ、慎重に検討しなければなりません。
 肝心なことは、携帯電話そのものが問題なのではなく、使用法が問題なのです。そこを間違ってはいけません。
 そのほか、「携帯電話への依存度が高くなると学習時間が短くなる。したがってその分を学習時間に振り分ければ学力向上」というのも、安直な発想であると感じます。学力向上には学習時間の量を単純に増やすだけでは不十分で、学習内容の質の向上を伴うことが重要になります。