横浜いじめ訴訟:いじめと自殺との因果関係認めず

 横浜市にあった神奈川県立野庭高校(現在は閉校)で1998年、当時1年生だった女子生徒がいじめを苦にして自殺した事件に関して遺族が提訴していた訴訟で、横浜地裁は3月28日、「アトピーが汚い」「部活に邪魔」などといった一部の生徒の言動について「耐え難い精神的苦痛を与えた」と認めたものの、いじめと自殺との因果関係を認めない判決を下しました。

 この問題に関しては、学校側が真相を明らかにしてこなかったという思いが遺族側にあるということです。遺族は「真相を知りたい」という思いで、横浜弁護士会への人権救済申立や情報開示請求などをおこなってきたということですが、十分に対応されなかったことでやむなく裁判を起こしたということです。それでも真相が十分に明らかにされなかったという裁判結果は、残念に思います。
 また、いじめでの精神的苦痛についての司法の認識は十分なのだろうか、そういった問題も突きつけられていると思われます。
 いじめと自殺との因果関係については、この事件に関する資料にあたる限り十分に考えられるという気がしますが、因果関係を認めなかった今回の判決は残念に思います。