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全国学力テスト学校別成績開示請求:文科相が不快感

 鳥取県南部町で全国学力テストの学校別成績開示請求がおこなわれ、町教育委員会が開示したことについて、塩谷立・文部科学相は10月7日の記者会見で、「あってはならないこと。問題があると思っている」などと発言しました。

 都道府県別成績公表だけでも平均だけを過剰視した競争の風潮が生まれていることや、地域独自の学力テストで学校別成績公表をおこなっている自治体での顛末をみれば、学校別の成績開示をすることで学校間の過剰競争などが発生することは容易に推測されることです。その意味では、文部科学相の発言には異論はありません。
 しかし考えてみれば、このような状況を生み出したのは文部科学省そのものです。都道府県別の成績開示まではよくて、市町村別・学校別成績開示をしないという文部科学省の方針は、「本来なら競争をおこなわせたい文部科学省ですらそういう方針を出さざるを得なくなった」という意味で歯止めがかかったといえども、新たな矛盾を引き起こしています。文部科学省の方針の矛盾点を逆手にとって、過剰競争をおこなわせたい者やのぞき趣味的な者が成績開示を請求するということになってもおかしくありません。
 根本的に、全国学力テストは今のような形でおこなうべきではない、教育行政の資料にするにしても抽出調査で十分であり全数調査を毎年おこなう必然性はない、ということを示していると言えます。文部科学省の最高責任者である文部科学相は、全国学力テストのあり方そのものという根本に切り込んで、抜本的に改善する必要があります。