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「体罰」容認:宮崎県知事の見当違い発言

 東国原英夫・宮崎県知事は6月18日、記者団の質問に対して「愛のムチなら殴っても罰せられないような条例などはできないものか」などと答え、子どもへの「体罰」を容認する見解を示したということです。

 全くナンセンスな発言です。教育に対する認識を全く欠いているといわざるを得ません。仮に一般人が同趣旨を発言したとしても問題外ですが、知事の立場でこのような発言がされたことはさらに問題だといわざるを得ません。
 「愛のムチ」の範囲など、誰が決めるのでしょうか。「体罰」・暴力の加害者が一方的な言いがかりに基づいて児童・生徒に一方的に暴行を加えても、「愛のムチ」として事件を正当化し、問題視するのが悪いかのように言い立てる例は、学校での「体罰」事件・家庭での児童虐待事件を問わず、加害者の定番の行動です。
 また教師の「体罰」は「できなくなっている」どころか、逆に各地の学校で横行し、無抵抗の生徒に対して問題教師が一方的に難癖を付けて暴力をふるっているのが現状です。それは「教育」目的などみじんもない、いじめや嫌がらせといってもいいような行動に過ぎません。残念ながら表面化する「体罰」はまだまだ氷山の一角に過ぎませんし、たまたま問題視されたところで加害者とその周辺が逆恨みして被害者攻撃を執拗に繰り返すというのも珍しくありません。
 「体罰」については、根絶の取り組みをさらに強めなければなりませんし、「正当化するようなこと自体が考えられない」という風潮にしていかなければなりません。容認など全くの論外であり、行政が「体罰」をあおるとも受け止められるような今回の知事発言は極めて疑問です。

東国原知事“げんこつ条例”で子供の教育を(『スポニチ』2008/6/18)
 宮崎県の東国原英夫知事は18日、子どもの教育に関連し「(体罰が問題視されない)げんこつ条例というものが宮崎県ではできないか」と述べ、一定の体罰は認められるべきだとの考えを示した。県庁で記者団の質問に答えた。
 東国原知事は「最近は体罰ができなくなっている中で教師の位置付けをどうするか。愛のむちという範囲ならば殴っても罰せられない、愛のむち条例とかができないか」とも述べた。
 これに先立つ県議会では、自民党議員が「昔はみんな、げんこつで教えられた」などと教育現場にはある程度の厳しさが必要と指摘。東国原知事は「大変示唆に富んでいる」と述べた。