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板橋高校卒業式「妨害」でっち上げ事件:二審も不当判決

 2004年3月に東京都立板橋高校の卒業式に来賓として参加していた際、卒業式開始前に「日の丸・君が代」強制に反対する趣旨を話したことを「卒業式妨害」とでっち上げられて威力業務妨害罪に問われた同校元教諭(67)に対して、東京高裁は5月29日、一審判決を支持し、罰金20万円の有罪判決を出しました。

 経過を見ると、「事件」自体が事実をゆがめてのでっち上げであることは明らかです。全くの不当判決です。

 事実関係を見ると、1年生の時に担当していた生徒たちが卒業を迎えるという縁で、元教諭は来賓として呼ばれていました。元教諭は卒業式開始前に、「日の丸・君が代」が強制される卒業式の状況について簡単に説明したということです。

 しかしその直後、教頭から制止されました。元教諭は従いましたが、校長や教頭はこの教諭を式場から追い出しました。たったそれだけの話で、卒業式には何の混乱も起こっていません。

 しかし学校側は「退出させる際に混乱が起こった」とでっち上げて被害届を提出し、このような刑事裁判に至りました。

 何の問題もない元教諭を刑事被告人に仕立て上げたのには、政治的な背景があります。弁護団によると、一審判決時に以下のような声明が出されています。

 そもそも本件は、2004年3月の板橋高校卒業式において、「君が代斉唱」の際にほとんどの卒業生が着席し、来賓として列席していた土屋都議会議員が卒業生らに起立斉唱を大声で命じたもののほとんど誰も応えなかったことに端を発する。

 土屋都議は式から5日後の都議会質問で「生徒を扇動した犯人探し」を求めるとともに、開式前の時間帯に保護者らに対して教員への「君が代」強制問題の深刻さを訴えたFさん(注:被告の元教諭。原文では実名ですが、当サイトで匿名に変更しました)をやり玉にあげ、都教委もこれに呼応して「法的措置」をとると答弁したことで、公安警察による本件の「捜査」が本格化した。

 有名な右翼都議である、土屋敬之(民主党・板橋区選挙区)が逆恨みで仕掛けたものであることが浮き彫りになっています。ついでながらこの土屋という人物、七生養護学校事件などにも絡んでいる、「東京での教育への政治的弾圧・通常の教育実践への嫌がらせ」関連では必ずといっていいほど名前の挙がる、札付きの人物の一人です。

 卒業式が誰のためにあるのか、卒業生のために他なりません。「日の丸・君が代」を強制するためには手段を選ばない、何でもないことを犯罪にでっち上げるなどということは、卒業式とは全く無縁の行為です。

 また同じ卒業式で来賓として出席し、事件を仕立て上げた都議・土屋は、「君が代」の際に「立て」などと大声で恫喝するなどしたということです。土屋の行為こそが、極めて悪質な卒業式妨害だといえます。

 卒業式は生徒のためにあるものに他なりませんし、生徒が自主的に作るものであることは学習指導要領にも明記されています。「日の丸・君が代」強要は卒業式には相容れませんし、強要のために恫喝したり政治的弾圧を加えたりするなどの一連の行為は明らかに生徒を無視した行為です。