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剣道部顧問の暴力・わいせつ行為に損害賠償判決:大阪地裁

 「大阪市立中学校の剣道部顧問教諭(43)が1990年代後半、剣道部員の女子生徒に対して竹刀でのどを突く・生徒に『3回回ってワンと言え』と強要する・生徒らを下着姿にさせる・体を押さえつけて床をなめさせるなど、暴力行為やわいせつ行為を繰り返した」として、当時被害にあった元生徒らが顧問教諭と大阪市を相手取って訴えていた訴訟で、大阪地裁は5月20日、原告側の訴えを認定し、大阪市に損害賠償を命じる判決を出しました。

 顧問教諭は、原告側が主張する事実関係を否定していました。しかし裁判では、原告側の主張する事実関係をおおむね事実と認めました。裁判では大阪市教育委員会の注意配慮義務違反を認めた一方、教諭個人への損害賠償については請求時効を理由に棄却しました。

 被害に遭われた方の心情から見ると認定範囲は不十分ですが、法律上の形式論では原告側の主張がおおむね認められたと判断して差し支えないと言える判決ではないかと考えられます。

 この顧問教諭は、剣道部を全国大会に出場させた実績があるなど、指導者として知られている人物のようです。一方で指導と称してこのような人権侵害事件が起こっていたことは、断じて許されるものではありません。技術指導以前の問題です。

 大阪市教育委員会はこの判決を受けて控訴せず、また教諭への懲戒処分や実名公表などのしかるべき措置をとるべきです。

(追記)

 当サイトの調査では、住之江区の市立S中学校に1996年度に着任し、2004年3月まで同校に勤務していた保健体育科教諭で剣道部顧問・「E」という人物が、事件加害者として浮かび上がっています。

 この「E」という人物が同校剣道部顧問を務めていた時期は、被害時期とも一致します。また普通の中学校の剣道部に過ぎなかった該当校が、この教諭の着任後全国大会レベルの成績を残す部活動になったことも、報道と一致しています。報じられている事件の「顧問教諭」の年齢と、「E」の年齢も一致しています。

 また該当校では2004年3月に「セクハラ問題が起きた」として大阪市教委に相談があり、市民が関連文書の情報開示を求めた記録があることも大阪市のサイトで確認できました。被害者が事件を大阪市教委に訴えたのは2004年なので、これとも一致しています。

 なお、「E」の足取りを追ってみると、2004年度に大阪市立我孫子中学校の教頭に昇任した記録も確認できました。2005年度以降は大阪市教育センターの指導主事になっている様子です。