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「教師による対生徒暴力」には毅然と対応を

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 『asahi.com』に、『学校の死角 処分うやむや、傷広げる』(2006年3月14日配信)という、気になる記事が掲載されていました。

 記事によると、教師による児童・生徒へのわいせつ行為が発覚してもうやむやにされた結果同じ教諭が再び事件を起こしたという例や、問題をうやむやにされた末に被害者が二次被害にあったという例が記されています。
 これらの事例は、学校側の人権感覚が問われる事例だといえます。
 教師による生徒へのセクハラやわいせつ行為をはじめ、「体罰」や虐待・生徒いじめなどの事例など、「教師が自らの立場を悪用して児童・生徒に危害を加える」という問題は、残念ながら多く発生しています。
 そういった行為は悪質な人権侵害です。また、教師の立場を悪用した「パワハラ」「権力犯罪」と表現しても差し支えないような卑劣な行為です。
 こういう事件は絶対に起こさせてはいけないし、また不幸にして事件が発生してしまった場合には、被害者の立場に立って、加害者への厳正な対応や再発防止策・被害者へのケアなどをすすめていくことが強く求められています。
 決して加害教師をかばい、被害生徒を傷つけるということはあってはいけません。しかし、実際には学校側が加害教師をかばったり、また都道府県教委・市町村教委への報告がされていなかったりなどの事例が多々あるということです。その結果加害教師は反省するどころか、逆に増長して再び問題行動を起こしたり、被害者に二次被害を与えるという例も多くあります。
 中には、生徒に危害を加えた(しかも、警察に突き出されてもおかしくないような悪質な危害を加えた)として懲戒免職処分を受けながらも、自らの行為をあたかも正当なものかのように言い立てて、懲戒免職を不服として申し立てた末に復職をかちとったという、厚顔無恥な犯罪的人物すら生まれています。

  • 北九州市立緑丘中学校事件:顧問を務めていた卓球部で生徒に悪質な暴力を繰り返したとして2003年に懲戒免職になった北九州市立中学校教諭・林壮一郎が、悪質な暴力は事実にもかかわらず懲戒免職に不服を申し立てて2005年に復職した件。〔詳細
  • 兵庫県西宮市立高校事件:顧問を務めていた部活動で、生徒の体を触るなどしたとして2004年に懲戒免職になった兵庫県西宮市の市立高校教諭・某(氏名不詳)が、体を触ったのは事実にもかかわらず懲戒免職に不服を申し立てて2006年に復職裁定が下った件。〔詳細

 「教師は生徒に対して、犯罪行為や反社会的行為であろうがどんなことをしても『教育』の名のもとに正当化できる」という、一部の学校関係者の人権感覚のゆがみ・傲慢さなどはないでしょうか。学校関係者にはそのことを見つめ直すことが求められているといえるでしょう。
 一般的な見地からは、「教育の自主性」は守られなければいけないし、教育に対して外部からの不当介入は避けられなければなりません。
 しかし、「教師の犯罪的行為・生徒への人権侵害行為」は、「教育の自主性」とは全く別次元の問題です。教師の犯罪的行為が問題化すると、教師の行為への批判をあたかも「教育への不当介入」かのようにすり替えて事件を正当化するという手法もよく見られますが、そういう手法は全く成立しないものだと指摘しなければならないでしょう。
 教育とは、児童・生徒の人格的成長を目的とするものです。教師による児童・生徒への犯罪的行為や人権侵害を「教育」とすり替えることは、決して許されないことです。
 セクハラ・わいせつ行為・「体罰」・虐待・生徒いじめなど、「教師による児童・生徒への人権侵害行為」に対しては、事件の軽重にかかわらず、学校側はきちんとした対応をとっていくことが強く求められます。