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大阪府、学力テスト向上策に「モデル授業」

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 大阪府教育委員会は、2007年度の全国学力テストで平均正答率が47都道府県中45位になったことをふまえ、教員出身の府教委指導主事を学校に派遣してモデル授業をおこなうことを決めました。

 府教委は府内の学校での授業を「一方通行」と分析し、授業改善に役立てることで学力向上を図るということです。
 授業のあり方を研究すること自体は、実際の子どもの様子を見ながら、現場の教員や教育委員会担当者・また研究者などの意見もふまえながらおこなっていくべきものでしょう。
 しかしこのようなやり方でのモデル授業には課題が多くあり、単純に賛成できるような性質のものではありません。
 まず、全国学力テストの順位に踊らされて学力が低いと単純に結論づけていることは、全くの俗物的な素人考えでしかありません。平均正答率が低いからといって単純に学力が低いとは分析できず、一人一人の個別の状況を分析して還元することこそが必要になります。また順位や都道府県別平均点といってもしょせんは「統計上の誤差」の範囲に過ぎません。順位に踊らされるのは全くの無意味です。
 また授業改善といっても、学力テストの成績を過剰視しているという前提自体が根本的に間違っています。間違った前提に基づいておこなわれる対策では、学力テストの平均点向上だけにしか注意を払わないような、授業方法の画一化・学力概念の矮小化がおこなわれる危険性があります。これでは、「学力向上」のつもりでも実際には学力向上とは無関係な取り組みになる危険性、すなわち「改善」どころか「改悪」にも陥る危険性もあります。
(外部リンク)
府教委職員が授業を“出前” 学力テスト45番目の大阪 (『産経新聞』2008/5/14)