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知的障害生徒の高校受験で配慮申し入れ、話し合いは平行線:茨城県

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 『茨城新聞』2008年1月28日付朝刊に『知的障害者の高校受験 隔たる主張、平行線』という記事が掲載されています。

 茨城県内で知的障害を持ちながら普通学級で学んでいる中学校3年生の女子生徒について、「地域の中で育てることが将来の社会参加や自立につながるとして地元の小中学校で学ばせてきた。本人も地元の高校への進学を希望している」として保護者が入試で配慮を求めています。具体的には、記述式の試験問題を選択式に変更するなどを求めているということです。
 しかし茨城県教委は「心情的には理解できるが、入試の公平性の観点などから手続き上難しい。合否判定は学校の権限なので、県教委としては細かく指図できない」などとして、保護者の要望を受け入れられないとしているということです。
 心情的には保護者側の主張を支持したいですが、現行の制度を前提とすれば、形式的には茨城県教委の主張通りになってしまうのかもしれません。現行制度の不備や改善すべき点が大きく現れている事例であるように感じます。
 他地域の知的障害生徒の高校入試での対応事例を見ると、大阪府では受け入れ可能な府内の公立高校11校を指定して、通常入試とは別枠での試験(面接のみ)を確保しています。また神奈川県では、記述式問題から選択式問題への変更を認めているということです。今年の入試では時間的に無理かもしれませんが、将来的にはこういう対応も検討されてよいのかもしれません。
 特別支援教育の理念・教育の機会均等の観点などから、どのような対応をおこないどのような環境整備をおこなうべきなのか考えさせる事例です。