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教科書検定、訂正申請にも書き直し圧力

 沖縄戦「集団自決」訴訟で、被告の作家・大江健三郎氏らを支援するグループは1月22日、教科書検定意見撤回を求める集会を東京都内で開きました。

 高校日本史教科書の「集団自決」検定問題と、大江健三郎氏らを相手取った沖縄戦「集団自決」訴訟との間には、一定の関連性があります。訴訟を起こした側が「教科書の記述を変えるためにやった」ことをにおわせていることや、文部科学省が訴訟を根拠に「強制ではない」などと教科書検定の結果を変更した、といった経過がありました。
 この集会の場で教科書執筆者らは、訂正申請の際にも文部科学省の教科書調査官から、軍の命令はなかったという立場からの書き直しを数回にわたって事実上強要する圧力をかけられたことを明らかにしています。

 執筆者で都立高校教員の坂本昇さんは、軍命の証言を引用した当初の訂正申請記述が、十一月下旬に調査官から「伝聞の形であっても高校生には確定した事実と受け取られる恐れがある」と指摘されたことを説明。「調査官は『直せ』とは命令しなかったが、再訂正を誘導・強制した」と指摘した。(『沖縄タイムス』2008/1/23夕刊)

 文部科学省の対応は、学問的にも不正確な説・しかも特定の政治的主張に基づく説を一方的に押しつけているという意味で極めて不適切です。このような特定の政治的主張に基づいておこなわれた検定の異常さ・不適切さを改めて浮き彫りにしています。
 あらためて今回の決定は撤回されるべきです。2008年度使用の教科書には時間的に間に合わない見込みだとはいえども、2009年度以降の教科書では禍根を残さないようにすべきといえます。
(参考外部リンク)
◎『書き直し調査官が「強制」/教科書会社、4度申請』(『沖縄タイムス』2008/1/23夕刊)