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都合のよいところだけ「守秘義務」とは

 『asahi.com』で、『虐待女児保護の経緯、校長漏らす 父親の来校で教諭休職』という記事が、2007年12月28日に配信されています。

 記事によると事件の概要は「兵庫県三木市立小学校で、ある女子児童が父親から虐待を継続的に受けていたことを学校側が発見した。学校から児童相談所に通報して、児童は保護された。虐待加害者の父親が、知人の市議会議員を通じて学校に問い合わせた。校長は市議の問い合わせに対して『保護の判断をおこなったのは養護教諭』と漏らした。市議から話を聞いた父親は『養護教諭に会わせろ。会わせなければ校門の前で待ち伏せする』などと脅迫まがいの電話をかけたり、オープンスクールの日にビデオカメラを回しながら『養護教諭は誰ですか』などと教職員に声をかけて回るなどの行為を繰り返した。養護教諭は父親と直接会うことはなかったが、恐怖感などから体調を崩して休職した」というものです。
 校長の行為は、全く考えられないひどい対応だといえます。逆恨み被害防止のために、保護に関わった人物の情報については機密事項とされることは、現場では疑う余地のない常識となっています。しかし校長が漏らしたことで、何の落ち度もない養護教諭が被害にあっている形になってしまっています。
 その一方で校長は、朝日新聞の取材に対しては「守秘義務」を理由に取材回答を保留しています。守秘義務を使うべき場所が違うだろう、自分の都合のよいところでは守秘義務なのか、と唖然とします。
 また一般論として暴力行為など無法行為をおこなった教師ならば学校ぐるみで過剰に守る傾向があるのに、今回の事件のように何の落ち度もないような教師(虐待兆候を発見すれば児童相談所に通報するというのは、法律で定められた行為です)は全く守られないというのはおかしな話です。