全日制課程で一部を通信科目に振り替え:宮城・仙台育英高校

 宮城県の私立仙台育英高校で、全日制課程の在校生全員と2007年3月に卒業した卒業生の計4学年について、必修科目の一部を通信制課程の科目として学習させていたことがわかりました。

 必修の世界史や家庭科・保健などを通信制科目に振り替え、全日制課程の授業としてはおこなわなかったということです。宮城県は、通信制科目としては履修要件を満たしているために必修逃れには当たらないと判断したものの、不適切な履修として改善を求めました。
 定時制課程と通信制課程の併履修ならば、特に珍しいことではありません。しかし全日制課程と通信制課程の併履修は基本的には想定外です。全日制課程在籍生徒が通信制課程の科目を受講するのは、不登校や病気・外部のスポーツ大会参加などで長期欠席を余儀なくされたなど、よほどの例外的な事情がある場合に限られています。
 全日制課程と通信制課程の無制限な併履修を認めてしまえば、全日制課程としてのカリキュラムは最大限受験科目を詰め込む「極端な受験対策」も可能になってしまいます。これでは高校教育としての総合性や全面性にも問題が出てきます。
(参考外部リンク)
仙台育英、全日制で不適切履修 私立高未履修はなし(『河北新報』2007/12/22)