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全国学力テスト結果返却ミス:愛媛・松山市

 全国学力テストの個人票返却に関して、愛媛県松山市の小学校で返却ミスがあったということです。

 個人票は個人情報保護のため、出席番号や氏名とは別の、ランダムに与えられた個人票コードで管理していたということです。返却の際には学校側は氏名・個人票コード照合表をチェックして児童に渡すことになっていました。
 しかしこの学校では、「個人票コードがそのまま出席番号を表している」と勘違いして、12月18日にそのまま児童に配布してしまったということです。「自分のテスト結果と違うのではないか」と思った児童が申し出たことでミスが判明し、同21日までに回収したということです。
 形式上は学校の事務処理ミスなのですが、学校だけに責任をなすりつけられるような性質の問題ではありません。もっと大きなもの、すなわち全国学力テストのあり方そのものに根本的な原因があります。
 そもそも、地域別・学校別の競争・序列化を狙って導入された全国学力テストです。序列化の意図を隠すためにいろいろと実施理由が付けられましたが、「競争と序列化」以外の実施理由はしょせんは「後付け」に過ぎません。
 序列化以外の目的は後付けに過ぎないから、大きな問題の一つとして、民間企業に採点をゆだねることによる個人情報の問題が指摘されました。それに対応するための小手先の対策により、事務が煩雑化してこのようなミスが生まれたといえます。
 全国学力テストの杜撰なやり方そのものが今回のようなミスを招いたのだといえます。全国的な学力傾向を知りたければ抽出調査で十分ですし、一人一人の児童・生徒の到達点を測りたければ学校内でのテストで十分です。