※当ブログは新サイト に移転いたしました。

新規の編集は、新サイトの方で実施しています。

再調査せずに「いじめない」と主張:山形・高畠高校いじめ自殺事件

スポンサーリンク

 山形県立高畠高校(高畠町)で2006年に発生した自殺事件で、自殺した生徒がいじめを訴える遺書を残していたことを遺族が公表したことを受けて、学校側が11月23日に緊急記者会見をおこないました。記者会見では校長が改めて「いじめはなかった」と主張したということです。

「いじめ確認されず」 高畠高校長、あらためて強調(『山形新聞』2007年11月24日(土) 08:46)
(一部分を引用)
 遺書の中に**さんがクラス内でいじめを受けていたことをうかがわせる記述がある点について、**校長は「遺書では**さんと同じクラスの5人以外の生徒をすべてひとくくりにして、いじめの加害者とするような内容になっているが、そのようなことはないと判断している。『死んだほうがいい』と言ったとされる生徒の名前も全く根拠がない」とした上で、「先入観を持たずに調べてきたが、遺書の内容は漠然とした根拠の見えないものと考えており、実際に聞き取り調査を行った学校として在校生の名誉を守らなければならない」と述べた。
※人名については、引用に当たって伏せ字に変更しました。

 記者会見での校長の見解は、全く話にならないようなひどい内容です。
 まず、遺族が遺書を公表したのは11月23日昼間です。その日の夜に早くも記者会見を開いています。問題の性質上当然のことながら、数時間で再調査して結論を出せるようなものではありません。しかも11月23日は勤労感謝の日で学校は休み、生徒に改めて事情を聴くことすら困難です。
 まともに再調査できる条件のない状況にもかかわらず「いじめはなかった」という結論を既に出していることは、「再調査する気はない」と宣言しているのに等しいことです。
 しかも校長は、事実関係を再検討することなく一方的に「遺書の内容には根拠がない」という意味のことを主張しています。こういう主張は、自殺した女子生徒の名誉を傷つけて二次被害を与えるものです。