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学力向上のために教員増員要請:沖縄県・大阪府

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 全国学力テストの都道府県別順位が下位になった沖縄県と大阪府は相次いで、文部科学省に対して、学力向上のために教員の増員を求める要請をおこなったということです。

 教員の仕事が過密化していて子どもと向き合う時間や教材研究の時間などがとりにくくなっているなどという意味では、全国的にも教員の増員が検討されるべきだといえます。
 しかしその一方で、教員増員の理由として「学力テストで下位の順位だから学力向上策を図る」としていることは、「学力向上策をテスト成績の順位というきわめて狭い内容にすり替え、順位や平均点を上げることだけが至上命題になり、学校現場のゆがみや不正の温床になるという誤った方向に暴走するのではないか」という強い危惧があります。
 実際に地域別の学力テストをおこなっている東京都などでは、学校別・地域別の順位を上げることが至上命題となって、普段の授業の時間を削ってテスト対策にあてるなどの本末転倒な状況も現れています。
 テストに現れない学力も含めて学力の定着・向上を図ることそのものについては、決して否定するものではありません。しかし学力向上というのならば、一人一人の児童・生徒がどこを理解してどこに弱点をもっているかを、個別にていねいに見ていくことが重要です。
 平均点の大小だけで学力状況を判断することは、一人一人の児童・生徒を無視するもので、また児童・生徒にとっては全く無関係で無意味なことです。
 教員の増員を誤った「学力向上策」に短絡的に直結させて、学校現場にゆがみを広げることがあってはなりません。