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「体罰」で懲戒免職の元教諭、「指導」と主張して処分取り消し求めて訴え:宮崎

 宮崎県立宮崎商業高校で柔道部顧問だった菊川慶一元教諭が、「体罰」などで懲戒免職処分を受けたのは不当だとして、宮崎県に対して免職処分取り消しを求める訴訟の第1回口頭弁論が、10月24日に宮崎地裁で開かれた。

 元教諭は2003年度に宮崎県のスポーツ指導の特別枠で採用され、宮崎商業高校の柔道部顧問に着任した。しかし部員への常習的な暴行が発覚し、鼓膜を破るなどのケガをした部員もいたという。このことが問題になり、また部活動の費用の不正経理も浮かび上がったことも加わって、2013年に懲戒免職処分を受けた。

 この元教諭は宮崎県に赴任する前は千葉県の公立高校の教員だったが、当時も柔道部指導中に暴力事件を繰り返すなどして停職処分を受け、部員に暴行を加えて大けがをさせたとして訴訟にもなっている。処分後に退職し、宮崎県の募集に応募して採用された。

 元教諭は「体罰」は指導の一環と主張し、弁明機会を与えずに処分したのは裁量権の逸脱・乱用だと主張した。一方で宮崎県は請求棄却を求めた。

 元教諭の態度は、正直言って「ふざけるな」としか思えないものである。弁明機会といっても、教育委員会は処分を審査する当時に本人からも事情聴取をおこなっているはずである。元教諭の主張は明らかな不法行為の正当化であるにもかかわらず、教育委員会が自分の主張を認めないのはけしからんと悪態をついているだけにすぎない。

 「体罰」は、今回の件では刑事事件としては立件を免れたとはいえども犯罪行為であり、学校教育法でも明確に禁止されている行為である。「体罰」は指導などと公然と言える神経を疑う。

 懲戒免職処分は正当である。元教諭の裁判での主張自体が、懲戒免職処分にした宮崎県教委の判断は正しかったことを裏付けていることになる。

(参考)
◎処分取り消し請求訴訟:初弁論 元高校柔道部顧問「体罰指導の一環」 /宮崎(毎日新聞 2014/10/25)