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大阪府、公立高校入試の設問を英語で指示

 大阪府の公立高校入試について、大阪府教育委員会は英語の試験科目の設問も英語で記述する方針を固めた。大学進学を重点とする学校や国際関係の学科を設置する学校あわせて約20校で、2017年度入試から実施したいとしている。

 大阪府教育委員会では、より実践的な英語力を付けさせるための入試改革としている。しかしこれは、一面的な学力観によって、入試制度に重大な混乱をもよおすことにもなりかねない。

 実践的な英語力を唱える人は、ただ単に英語をしゃべれればいいということに偏重している傾向がある。大阪府教育委員会のこれまでの行動を総合すると、そういう偏った「実践的な英語力」の学習観に偏っているような気がしてならない。

 英語は使えたほうがいいのだろうが、ただ使えればいいというわけではない。論理的に物事を考える力、自然や社会の事象を客観的に分析する力や、自然・社会・文化などについて幅広い教養を身につけることが、語学の基礎という意味でも、また将来主権者として社会で生活していく力としても重要である。英語を単なる道具扱いして、そういう矮小化した学習観での英語学習そのものが目標になるのは本末転倒である。

 また高校入試段階で、英文で設問を指示することは、それだけで難易度が格段に上がることにもなり、実践的な英語力どころか逆に入試対策の詰め込みが進むことにもなりかねない。

 今回打ち出された構想については、強い懸念を感じるものである。

(参考)
◎府立高校入試で設問も英語に(NHKニュース 2014/10/20)