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教員を対象にした学力テスト実施提案:静岡県知事

 川勝平太静岡県知事は5月27日の記者会見で、教員を対象をした学力テストの実施を提案した。

 川勝知事は全国学力テストの成績を公表するかどうかの議論について、「(公表に)神経質になっていることに精神の貧しさを感じる」などと批判した。川勝知事は、知事主導で学力テストの成績上位校の校長氏名を公表して物議をかもした経緯がある。

 そのうえで、「義務教育は成長過程にある子どもたちを相手にしているので、先生に責任がある。理科を教えるなら修士号、博士号を取らないといけない」「(取得しないと)学校の先生と親の学歴が変わらず、先生が萎縮する状況になる」「学校ごとに校長、教頭の学力テストができるか問いかけたい。怖いというのなら、教える力がないということだ」などと持論を展開した。

 教える側が教科の内容、またその背景となる学問的な内容を深く理解すること自体は、当然であり重要である。ただ、児童・生徒に教える力・教え方を工夫する力は、自分自身が学び理解する力とは別のものである。教科やその背景になる学問そのものへの理解に加え、教えるという別の角度から掘り下げた知識や理論などが必要となってくる。

 そういう力は、修士号・博士号や学力テストなどの一面的な基準で測れるものではないし、そもそも学力テストとは異質の概念である。そのあたりを混同して「教師の学力テスト」などと語るのは、まずいのではないか。

(参考)
◎教員対象、学力テストの実施提案…会見で知事(読売新聞 2014/5/28)