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日常的に暴力繰り返していた教師を「スーパーティーチャー」に認証していた:京都市

 京都市立洛陽工業高校男子バレーボール部顧問・佐藤升男教諭(52)が、少なくとも2000年度から何度も「体罰」を繰り返したとして複数回厳重注意処分を受けながら、京都市教育委員会は2005年に佐藤教諭を、指導力の卓越した教員を認定する制度「スーパーティーチャー」として認証していたことがわかりました。

 佐藤教諭は1982年に京都市立中学校保健体育科教諭となり、1993年に部活動の強化のために洛陽工業高校に異動したということです。しかし2000年には、生徒の態度が気に入らなかったとして、生徒が首に掛けていたタオルをつかんで引きずり倒して殴る「体罰」事件を起こしています。また2001年には部活動指導中に生徒にパイプいすを投げつける事件も起こしています。京都市教育委員会は、少なくとも3回の「体罰」を把握して厳重注意処分にしたこともあるということです。
 しかし京都市教委は「体罰」を把握していながらも、バレーボール部を全国レベルの強豪チームに育てたとして、佐藤教諭を「スーパーティーチャー」に認証しています。その後2007年2月にも再び、佐藤教諭の「体罰」事件が明らかになりました。
 佐藤教諭は2007年の「体罰」事件発覚直後から「体調不良」を理由に休職し、その後9月に辞表を提出したということです。また京都市教育委員会も「教諭が退職すれば『体罰』を調査できない」などとして、佐藤教諭の退職届を受理して事実関係を不問にする意向を示しています。
 しかし、京都市教育委員会の態度は全く不可解です。佐藤教諭の「体罰」の事実を把握しながら「スーパーティーチャー」に認証したということは、「『体罰』など大したことではない」という間違った考え方をもっていると見なされてもおかしくありません。また部活動の指導力うんぬん以前に、暴力をふるうような人物を野放しにする方が危険です。京都市教委は暴力が「優れた指導」といっていることに等しいことです。
 また、佐藤教諭の退職届を受理して「体罰」を不問にするのも不可解です。「体罰」はじめ教職員の不祥事では、全国的には懲戒処分の対象者から退職届を出されても保留して懲戒対象の事件の調査を進め、懲戒処分決定と同時に退職届を受理するというケースも過去にありました。しかし調査をしないでは、京都市教委として「体罰」をもみ消すと公言しているに等しいことです。