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二次被害を与える気なのか…:いじめ事件報告書

 北海道北広島市立東部中学校のいじめ事件で、北広島市教育委員会の事件調査報告書に事実誤認があるとして、被害生徒の保護者が訂正を求める抗議文を北広島市教育委員会に提出したということです。

 この学校では2006年、当時1年生だった女子生徒へのいじめがあり、同級生の女子生徒が担任教諭にいじめの事実を訴えました。しかし担任教諭は漠然と一般論を述べるだけで具体的な対処をしませんでした。いじめの事実を訴えた生徒が、学級会で具体的な対応を求めたところ制止された上、逆にいじめを告発した生徒へのいじめも始まりました。いじめを告発した生徒は転校を余儀なくされ、また最初にいじめられた生徒も不登校に追い込まれました。
 北広島市教育委員会はこの問題で報告書を出し、北海道教育委員会に提出しました。北海道教育委員会は報告書をウェブ上で公開していますが、その内容に誤りがあるということです。
 これらの内容については、あたかも「被害者がいじめを告発するのが悪い」かのように印象づけかねない危険なものです。この手の学校がらみの事件では、加害者を擁護し学校を正当化することで被害者に二次被害を与えることも珍しくありませんが、この事件についても改めて問題だと感じます。

北広島いじめ放置 市教委報告に「誤認」と通報生徒保護者が抗議(『北海道新聞』2007/8/25)
 【北広島】北広島市の東部中で、いじめを訴えた女子生徒が転校し、いじめられた女子生徒も不登校となった問題で、北広島市教委が道教委に提出した報告書に事実隠しや誤認があるとして、転校に追い込まれた生徒の保護者が二十四日、市教委に訂正を求める抗議書を出した。
 市教委は三日、事故の経緯や原因をまとめた報告書を作成し、道教委に提出。道教委はこの概要版をホームページ上などで公開している。
 保護者が事実誤認などとしている部分は約二十項目。報告書では「(昨年九月に)生徒がいじめを訴えてから約一カ月、学級担任がいじめを受けた生徒からの事実確認ができない中、学級通信で全体指導をしたが個別指導はせず」について、「担任はこの段階では、いじめを受けた生徒にそもそも事実確認をしていない。十月に家庭訪問するまで保護者にも一切、連絡はなかった」と反論。
 また、今年二月にあった臨時保護者会について、報告書は「関係保護者間の主張が異なり、混乱を解消できなかった」とするが、「市教委課長が『いじめをした本人が認めていないのだから、いじめとするのは無理』と発言するなど、保護者の不安をあおった」などと主張している。
 保護者は「市教委の報告書は、学校は十分な対応した、との印象を与えかねず憤りを感じる」としている。