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いじめを告発した生徒が転校に追い込まれる

 北海道北広島市立東部中学校で2006年秋、女子生徒に対するいじめ事件があり、学校側が適切な対応をしなかったためにいじめ被害を受けた生徒が不登校になった上、いじめを告発した生徒も転校を余儀なくされていたことがわかりました。

 事実関係はおおよそ以下の通りだということです。

北広島のいじめ問題。被害中学生の母親らが不信感訴え(北海道)〔『読売新聞』2007/7/12〕〕(一部分を抜粋)

 同市教委の調査では、昨年9月中旬、複数の生徒が中1の女子生徒に「鉛筆も借りたくない」と言うなど言葉のいじめがあったと、同級の女子生徒が担任の30歳代の男性教諭に訴えた。

 いじめられた生徒の母親によると、昨年10月中旬に担任からいじめの事実を知らされた。母親はいじめた側の生徒数人に会い、いじめは入学当初からあったと確認したという。理由は「ただ何となく」「からかい半分」と聞いたという。

 しかし、いじめ解決へ向けた、学校側の毅然(きぜん)とした対応はなかった。同級生の母親は「校長には、いじめた側がその行為を否定すれば、いじめはないとするような対応があった」と憤っている。

 12月の学級会では、担任が従来通りいじめの一般論を始めたので、同級生が具体論に入るよう意見を言ったが、制止されたという。同級生は、いじめた側の悪口を書いたファクスを送ったという虚偽の疑いも周囲からかけられ、孤立した。

 女子生徒は2人とも不登校となった。いじめを受けた生徒は今年2月から、市の「適応指導教室」に通う。同級生の方は学校への不信感を募らせ、今春、親元を離れ、市外に転校した。(後略)

 いじめを漫然と放置した上、告発した同級生まで孤立させるとはなんということでしょうか。問題の根深さを感じます。

 明らかに悪いのは、いじめに加担した連中です。そのことを棚に上げ、適当な対応でお茶を濁している学校の態度は、加害者に加担していることに等しいことです。しかも適当な対応の末にいじめ加害者の自己正当化を招いて、告発した同級生に対し「ちくった奴が悪い」とばかりに虚偽の噂まで流す状況にまで進んだというのは、きわめて悪質です。

 告発した生徒の正義感や同級生思いの態度は、決して間違ってはいません。むしろ、人として正しいことです。間違っているのは明らかに、学校といじめに加担した連中です。

 正しいことをした人間がこのような不利益や心の傷を受け、悪いことをした連中が悪質な自己正当化を行って正しい人間を攻撃した上、何のおとがめも反省もなしにのうのうと平常生活を営んでいるということは、社会では本来あってはならないことです。