東京都足立区立学力テスト:不正は構造的

 東京都足立区立小学校の学力テスト不正採点事件で、問題の起こった学校だけではなく区全体で学力テスト対策がおこなわれ、正規の教育活動にしわ寄せが来ていると、足立区教職員組合が告発しています。

 『しんぶん赤旗』2007年7月9日付によると、以下のような内容が紹介されています。

不正発覚 学力調査見直せ 正規の授業ゆがめた予算配分制度に問題 東京・足立の父母ら宣伝(抜粋)
 区教委の学力テストは、二〇〇五年度から区立の全小中学校で小二から中三までの全児童・生徒を対象に始まりました。
 都教組足立支部(五十嵐良太委員長)は、学力テストが実施されるたびに、学校現場に与える影響を調査し、学力テスト対策のために「正規の授業時間を十二時間も使った」「冬休みに三日間登校させ補充授業をさせた」など、正規の授業をゆがめている実態を告発。
 「成績の良くない子どもの答案用紙を提出しない」などの「不正行為」も指摘し、学力テストの中止などを求めてきました。

 正規の授業時間を学力テスト対策に振り替えていること・冬休みの補充授業など、日常の学校活動に大きな悪影響を与えていることが告発されています。また成績の良くない子どもの答案用紙を提出しないにいたっては、あからさまな不正です。
 学力テストが学校選択制や学校予算と結びついていることから、子どもの学力向上という本来の目的を離れ、「学校のメンツ」のような競争となって子どもが放置されるということになってしまっています。
 記事では「子どもたちのためのテストではなく、学校のためのテスト。学力はないがしろにされて、学校の平均点をあげるために、おとなが躍起になっている。子どもたちはモルモットじゃありません」という保護者の声が紹介されていますが、全くその通りです。