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浴槽用浮き輪で溺水事故発生:国民生活センター発表

 国民生活センターは7月5日、「乳児用の浴槽用浮き輪が転覆し、乗っていた乳児がおぼれる事故が、2001年以降少なくとも9例発生していた」と発表しました。うち死亡事故が1件(10ヶ月女児)、植物状態になった事故が1件(10ヶ月男児)、それぞれ発生しているということです。
国民生活センター報道発表資料 『絶対に目を離さないで!!浴槽用浮き輪で乳幼児の溺死も!』(2007/7/5)

 「乳児用の浮き輪で乳児がおぼれる事故が発生した」と小児科医から情報提供を受けた国民生活センターが、同種の製品と看護実習用の赤ちゃん人形を使用して実験をおこなって検証した結果、今回の発表にいたりました。
 浮き輪は乳幼児が足を通して座り、浴槽の上に浮かぶ形のものだということです。製品の取扱説明書等ではいずれも「安全」とされています。
 静かに座っている際には特に問題はみられないといえども、乳幼児が動くなどして重心バランスが崩れると転覆し、浴槽内で溺水する危険性が高くなるということです。また足を通して座ることで安定性を確保していることは、逆に言えば転覆すると下半身が浮き輪に固定されているために頭が下に沈んで溺水の危険性も高くなるということです。
 乳幼児が不意に動くことは十分に考えられることです。動くと重心バランスが崩れて転覆するような構造の製品は、非常に危険なものだといわざるを得ません。
 製品の販売元は事故の危険性について、現時点では使用説明書などで特に明記してはいないようです。逆に、「日本玩具協会の安全基準に達したことを示すSTマークが付き、安定性や安全性を強調する記載もあった。(『毎日新聞』2007/7/5)」といいます。これはちょっとまずいのではないか、改善を要するのではないかと感じます。
 国民生活センターはこれらの製品について「この商品を乳幼児に用いることは避けるべきと考える。どうしても使う場合は、保護者は絶対に目を離してはいけない(国民生活センター記者発表用資料『絶対に目を離さないで!!浴槽用浮き輪で乳幼児の溺死も! 』)」と呼びかけています。全く同意であり、製品の危険性を広く啓発していく必要性と、製品の危険性の明示や安全な製品の開発をおこなっていくなどのメーカーの取り組みが、それぞれ求められているといえます。