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高校入試合格最低点公開請求退ける:岐阜

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 岐阜県立高校の入試で、合格最低点について情報公開請求がおこなわれましたが、岐阜県教育委員会は非公開を決定しました。

 岐阜県教育委員会が非公開を決断したことは、全面的に支持します。
 入試の合格最低点など公開しても何の利益にもなりません。合格最低点、すなわち(最低点取得者以外にとっては)他人の成績など、なぜ公開の必要があるのかと思います。成績の開示は、受験生本人の得点を本人に対して開示するだけにすべきです。
 仮に公開するとなると、成績による高校の序列を強化させること・しかも行政自らが序列化を煽ることにしかつながらず、公開は有害にしかなりません。
 似たような例だと、東京都の一部の自治体で学力テストの学校別成績を公表していますが、その結果なのが起こっているのか。学校選択制とセットですすめられたために人気校と不人気校の差ができてそれぞれの学校で教育条件が悪化したり、学校別・地域別の競争で「成績下位とされた学校に通っている生徒が、クラブ活動や塾などで他校の生徒と交流した際に『成績が低い学校』と馬鹿にされた」などの弊害も生まれています。
 一般的な情報公開については必要性を否定するものではありません。しかし、受験関係やテスト関係の学校別比較などは「公開すると不利益の方が大きい情報」だといえます。この手の情報はプライバシーと同等の扱いをされるべき情報といっても過言ではなく、一般的な情報公開の範疇に収まるものではありません。

「序列化の恐れある」 高校入試合格最低点の非公開の理由
〔『中日新聞』2007/5/27〕
 【岐阜県】県立高校入試の合格最低点をめぐる情報公開請求で、県教育長の非公開決定を妥当と裁決した県教育委員会は26日、「高校の序列化で生徒や保護者ら学校関係者の名誉、感情を害し、不利益を及ぼす恐れがある」などと、非公開の理由を発表した。
 請求は昨年6月にあり、県教委側は非公開決定したが、審査請求を受けた県情報公開審査会が今年1月、「序列の存在は周知のことで、公開による利益の方が大きい」と、公開するべきだと答申した。入試にかかわる同様の情報公開請求で、公開答申は全国初だった。
 県教委は非公開理由として▽序列化により、特色ある学校づくりや入試制度改革に支障を及ぼす恐れがある▽年度間で結果が大きく変動する場合があり、ボーダーラインと誤解される可能性がある。志望校選択につながる情報といえない▽受験生が合格者中最下位と知ることで傷つけられる恐れがある-などを列挙。「支障と比較して公開の利益は少ない」とした。
 松川禮子教育長は「今回の公開請求は重要な問題提起。受験生のさまざまな優れた面を評価できる入試制度となるよう一層改善に努めたい」とのコメントを発表した。(藤嶋崇)