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小学校英語教育必修化:教員と保護者で温度差

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 ベネッセコーポレーションの調査によると、小学校での英語教育必修化について、保護者には賛成意見が多い一方で、教員には反対意見が多い傾向があることがわかりました。〔『読売新聞』2006/5/10

 教員らの反対意見としては、「指導する教員の英語力」(40・6%)、「教材の開発や準備のための時間が足りない」(38・2%)、「指導のためのカリキュラムが確立されていない」(32・9%)といったものがあげられています。

 教員らがそういった理由を挙げて英語教育導入に反対する・ないしは慎重になるのは当然だといえます。

 現行制度では小学校教員の養成は英語教育を前提としているわけではなく、英語を専門とする小学校教師はほとんどいないことは明らかで(他教科が専門の小学校教員はいますが)、教員の指導力にも疑問が残ります。

 教材やカリキュラムの面では、小学生の発達段階から考えて大人向けの教材や中学生向けの教材をそのまま使用するわけにはいかず、教材やカリキュラムも新たに開発しなければならないといった別の問題も出てきます。

 総合的に勘案すると、小学校の英語教育については、現時点では単純に賛成しにくいのではないかという気がします。この問題に関しては、多くの教員が感じている不安材料については私自身も不安に感じます。「必修化させたは良いが、子どもに英語嫌いをさらに増やす。教師にもさらに負担をかけるだけ」という最悪の状況になってしまうことが危惧されます。

 保護者に必修化賛成の声が多いことについては、小学校での英語教育をめぐる現状があまり知られていないのでは、また「何とかなる」と楽観的に思われているのではとも感じます。