名古屋いじめ自殺事件、両親が提訴

 名古屋市立中学校に通っていた女子生徒が2003年、いじめを苦にする遺書を残して自殺した事件で、「学校側は十分に調査せず、いじめはなかったと結論づけた」などとして、遺族が名古屋市を提訴しました。〔『朝日新聞』2006/12/27〕〔『読売新聞』2006/12/27

 この事件については、遺族のの独自調査で、自殺した生徒へのいじめがあったことが判明しました。一方で学校側は遺族に対しては調査方法を明らかにしないまま、「友人関係でもつれがあったが、いじめといわれる問題行動はなかった」とする調査報告書を出し、いじめ自殺を認めなかったということです。
 名古屋市はいまだにいじめ自殺を認めず、統計上はこの事件は「いじめ自殺ではない」となったままです。
 いじめ自殺の兆候が強く疑われるのに十分な調査をしないままいじめがなかったと結論づけることで、遺族をさらに傷つけることになります。また関係者が適当な態度をとることで、同種事件の再発の芽も生んでしまうことになります。
 名古屋市のこれまでとってきた態度を裁判で検証することを通じて、いじめの事実関係を明らかにすることや、全国で発生しているいじめ事件への学校側の対応を見直す契機となることが求められます。