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同時に子ども3人の保育所入所認めない基準に疑問挟む判決:沖縄

 沖縄県石垣市で、同一世帯で2人が同じ保育所に通っている場合、3人目の子どもの保育所入所を認めない「第三子基準」で3人目の子どもが保育所に入所できなかったことは違憲・違法として、同市在住の児童と保護者が保育所入所などを求めて訴えていた訴訟で、那覇地裁は11月26日、原告側の請求は退けたものの、石垣市の基準については「合理性には疑問を差し挟まざるを得ない」と言及した。

 石垣市は2011年、この児童の家庭から出されていた保育所入所希望について、上の子2人が同じ保育所に通っていたことから「第三子基準」を適用して、希望を不承諾扱いとした。児童側はこのことを不服として提訴していた。
 提訴後に児童の姉が卒園し、「第三子基準」の条件から外れたために、この児童は2012年より入所することができた。そのため入所承諾を求めた請求は理由がなくなったとして退けられた。
 判決では「第三子基準」について、入所できない期間は限定的なこと・生活保護世帯には適用されないことなどを根拠に、行政の裁量内として違法性は認めなかった。その一方で「合理性には疑問を差し挟まざるを得ない」と指摘した。
 「第三子基準」を設けること自体がわけがわからないものであり、不合理な規定に感じる。むしろ第三子以降なら優先入所させる規定を作ってもいいくらいではないかと思える。実際、沖縄県内の他市では、子どもの多い家庭を優先扱いする自治体も相当数あることが裁判でも指摘されたという。
 判決では正面から「第三子基準」の違法性を認定されなかったものの、基準については否定的な見解を示している。これは石垣市の措置が正当だと全面認定されたとは言いにくいと解釈するのが自然だろう。行政として自主的に改善措置をおこない、「第三子基準」を早期に撤回すべきなのではないか。
(参考)
◎「第3子基準に疑問」 石垣市の保育所訴訟(琉球新報 2013/11/27)
◎第3子後回しに「疑問」石垣市認可園入所(沖縄タイムス 2013/11/27)