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教委が教員養成塾を作る動き

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 教員を目指す学生を対象に、教育委員会が教員養成塾を作る動きが出ているということです。東京都がすでに2004年から開催しているのに加えて、東京都杉並区や京都市でも教員養成塾を始める計画だとといいます。
先生の卵に教委流指導 都に続き杉並・京都市も塾開設(asahi.com 2006/2/6)

 東京都や杉並区では、教育委員会が自前で教員を育てることを重視し、修了者を教員採用の際に優遇するということです。一方で京都市は、教員志望者のすそ野を広げることに重点を置き、採用の際の優遇措置は特に設けないということです。
 教員養成塾設置の動きに関して、大学では即戦力を持つ教員が育てられないという教委側の不満があるということです。
 しかし一方で、教育委員会の意に添った教員を育て、教育を型にはめてしまうのではないか――そういう危惧もあります。
 東京都や杉並区については、行政側の上からの押しつけの傾向が特に目立つ地域です。
 東京都では、「日の丸・君が代」の一方的な押しつけ・性教育への攻撃などがとりわけ目立っています。
 また、昨年夏の杉並区での「つくる会」中学校社会科教科書採択強行の経過――採択の際に現場の社会科教員が「つくる会」教科書に疑問を呈した意見を提出しようとすると校長が強引に書き直させたこと・「つくる会」教科書に疑問を表明した教育委員への恫喝など――も、記憶に新しいところです。
 こんな東京都や杉並区での自前の教員養成の動きは、行政側の意に添う教員を養成するのではないかという危惧がつきまとうものです。
 多少採用倍率は緩和されたといえども、まだまだ希望者のうちの一握りしか採用されない超難関の教員採用試験です。あえて多少乱暴な表現をとると、「教員志望の学生が足元を見られている形になっているのではないか」というようなことすら考えられます。
 教員の採用や養成については、理論も実践も含めて、子どもの立場に立ち教育の自主性を大切にする教員を、大学でも現場でもしっかりと育てていける体制を作っていくことが重要ではないかと考えられます。