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静岡県学テ上位校校長氏名公表:藤枝市長らが批判

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 川勝平太静岡県知事が全国学力テストの県内成績上位校の校長の氏名を公表した問題で、北村正平藤枝市長は9月30日、定例記者会見で知事や県教委の対応を強く批判した。山本満博藤枝市教育長も同様に、批判する見解を述べた。

 市長・教育長とも、校長名の公表が学校の序列化につながりかねないことや、子どもを傷つける恐れを指摘した。その上で市長は「私たち市側の意向をまったく聞かずに、一方的に公表した」「公表の目的や意義、期待される成果についての議論がなかった」「県教委の態度が知事の発言でコロコロ変わり、到底軸足が定まったものといえない」、教育長は「知事が感情に任せて公表してしまった。最悪のシナリオだ」と、知事や県教委を強く批判する発言をおこなった。
 市長は「行政の責務は教育現場の環境を整え、支援することだ」とも述べたという。
 市長や教育長の発言は、全く同感である。
 校長の氏名を公表しても、単に学校の序列化にしかつながらない。また一度の学力テストの平均点だけで学力のすべてを測れるものではない。平均点がひとり歩きして、個別の児童・生徒の課題を伸ばすことなどが疎かにされ、平均点を上げるという狭い意味だけの「学力向上」策が横行することや、「成績不振」の理由を学校や担当教員のせいにして不要なあつれきを生むなど、望ましくないことが起きることになりかねない。
 これらは机上の空論での杞憂ではなく、地域の学力テストで学校別平均点を公表した他地域で実際に起きていることでもある。

  • 学校選択制を導入している地域では、学校選択の大きな基準の一つとなって「人気校」と「不人気校」の格差ができ固定化した。
  • 成績が振るわなかった教科の教員が、地域から責められて転勤に追い込まれた。
  • 平均点が振るわなかった学校の生徒が、学習塾や部活動の練習試合などで一緒になった他校の生徒から学力テストの成績を理由にからかわれた。

 などの事例が実際に報告されている。
 一部の首長は「とにかく公表すればいい」という対応をしがちだが、冷静な対応をしている藤枝市長の発言は強く支持する。
(参考)
◎全国学力調査の校長名公表を批判 静岡・藤枝市長(朝日新聞 2013/10/1)