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玉川学園中学部「体罰」訴訟:元生徒側の勝訴

 玉川学園中学部(東京都町田市)に通っていた女子生徒が、「在学中の2001年10月、教諭から『体罰』を受けたことをきっかけに不登校になり、退学を余儀なくされた」などとして、教諭と学園側に500万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は12月14日、原告の訴えを認め、教諭と学園側に50万円の損害賠償を命じる判決を出しました。

 問題となった事実関係は、以下の通りです。

 教諭が原告生徒に対して「黒板を消せ」と命じたが、生徒が拒否した。そのことに立腹した教諭は、「それでも玉川の生徒か」と怒鳴りながら生徒を平手打ちした。生徒は学校への恐怖感を感じ、心身症状が出るなどして登校できなくなり、その後退学を余儀なくされた。

 学校側はこの事件について、「教育的配慮からしかった」「事件後すぐに転校を検討しなかった原告にも過失がある」などと主張しました。しかし学校側の主張は、裁判では完全に退けられました。
 学校の主張は完全に退けられたため、実質的に生徒の勝訴といえるでしょう。
 しかし学校側の「体罰」正当化の主張は悪質きわまりません。「教育的配慮」どころか、感情的な暴行であることは自明です。加害教諭が感情的に暴行したという証言が裁判でも採用されたということです。
 また、「事件後すぐに転校を検討しなかった原告にも過失がある」とは、何というふざけた開き直りなのでしょうか。不法行為=「体罰」を加えておきながら、文句があるなら泣き寝入りするか去るかしろ、とでもいいたいのでしょうか。学校側の言い分は非常に不愉快な主張であり、無反省な加害者の自己正当化の典型例です。
 また「体罰」の違法性を全面的に認めて、加害教師と学校に賠償義務があると認定したことは、今後の「体罰」事件やそれに類する事件(教師の対生徒暴力・教師によるいじめなど)に関する訴訟にとっても、大きな意義を持った歴史的判決といえます。