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「体罰」教員、全国に少なくとも840人:文科省まとめ

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 2012年度に教育委員会が「体罰」を把握した教員は、2013年1月末時点で840人にのぼり、過去最多となっていたことが文部科学省のまとめでわかった。

 今後さらに増える可能性があり、文部科学省では2013年6月にもまとめを公表する予定となっている。
 現時点で把握されている加害教師は、小学校189人、中学校416人、高校220人、特別支援学校15人となっている。「体罰」で児童・生徒を負傷させた事例は把握事例の3分の1にあたる。1人の教員が複数人に「体罰」を加えている場合もあり、被害児童・生徒は1890人となっている。
 小学校は授業中の発生が多い一方、中学校・高校では部活動顧問による事案が一番多くなっている。現時点で懲戒処分を受けたのは84人、また訓告などが520人、処分検討中は236人となっている。
 当サイトが把握している2012年度の主な「体罰」処分事例には、以下のようなものがある。

  • 神戸市教育委員会は2012年7月13日、担任する特別支援学級の知的障害児に対して「体罰」や暴言・いじめ行為を繰り返したとして、神戸市立渦が森小学校(東灘区)の男性教諭 (60)を懲戒免職。
  • 埼玉県教育委員会は2012年7月25日、担任クラスで継続的に「体罰」や虐待行為を繰り返したとして、埼玉県立三郷特別支援学校の女性教諭(31)を減給。
  • 愛知県教育委員会は2012年8月17日、担当する来日外国人児童向けの日本語学級で課題が解けなかったとしてペンで腕をつくなどしたとして、豊橋市立小学校の男性教諭(37)を戒告。
  • 大阪市教育委員会は2012年8月30日、生徒のシャツのすそがズボンから出ていたことに激高し、この生徒の顔面を数回殴ったり腹を蹴るなどの暴行を加えてけがをさせたとして、大阪市立我孫子中学校(住吉区)の男性教諭(58)を停職3ヶ月。

 今回の統計では反映されていない、2013年2月・3月に処分が出た事例でも、以下のようなものがある。

  • 大阪市教育委員会は2013年2月13日、大阪市立桜宮高校「体罰」自殺事件に関連して、生徒に暴力を加えたとされる同校バスケットボール部顧問教諭(47)を懲戒免職。
  • 大阪府教育委員会は2013年2月15日、生徒指導中に教諭2人がかりで1人の生徒に暴力を加えたとして、大阪府立生野聴覚支援学校の中学部担任の男性教諭(40代)と生徒指導担当の女性教諭(50代)の2人をそれぞれ減給処分。
  • 愛知県教育委員会は2013年3月13日、愛知県立豊川工業高校で陸上部の指導中に部員に暴力を繰り返したとして、同校陸上部顧問で保健体育科担当の男性教諭(50)を停職4ヶ月。
  • 長野県教育委員会は2013年3月14日、2010年の着任以降継続的に、顧問を務めていたバレーボール部で継続的に「体罰」を加えていたとして、岡谷市立岡谷東部中学校の男性教諭(50)を停職4ヶ月。
  • 宮崎県教育委員会は2013年3月29日、顧問を務めていた女子柔道部で常習的に暴力や暴言を繰り返したとして、県立宮崎商業高校の男性教諭(54)を懲戒免職。

 2013年1月はじめに大阪市立桜宮高校の「体罰」自殺事件が明らかになって社会問題となり、「体罰」事案の把握件数が増えたことが、統計に現れた「体罰」件数増加の背景にあるとみられる。
 「体罰」を公然と容認する風潮もあり、また文部科学省や教育委員会は表向きは「体罰」禁止を掲げながら実質容認ととれるような抜け穴を作っている場合もある。いわゆる「体罰」は単なる暴力行為にすぎず、本当の意味で「体罰」禁止を徹底していかなければならない。
(参考)
◎体罰教員、過去最多の840人 社会問題化で把握進む(産経新聞 2013/4/26)
◎親に謝罪後もからかいや脅し 604人処分 悪質ケースは免職(産経新聞 2013/4/26)