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教員免許失効隠して採用された臨時講師が失職:埼玉

 埼玉県秩父市立中学校に2013年4月から採用された男性臨時講師(53)について、有罪判決を受けて教員免許が失効していたにもかかわらずそれを隠していたとして、埼玉県教委は4月12日付で当該者を失職処分にしていたことがわかった。

 当該者は2012年9月から2013年3月まで、埼玉県日高市立中学校の臨時講師を務めていた。
 報道によると、当該者は2012年7月、無免許運転で山口地裁から懲役10カ月・執行猶予4年の判決を受けたという。自動車通勤をしていたが、運転免許証のコピーを校長に提出しなかったとして校長が問い合わせたところ、自動車の無免許が発覚した。さらにインターネット上に過去の新聞報道が掲載されていたことから、当該者が無免許運転で有罪判決を受けていたことが発覚した。
 新聞記事では当該者の実名は報道されていないが、今回の新聞報道で断片的に示されている内容をヒントに過去の新聞報道をさかのぼってみると、今回の人物と同一人物の可能性が極めて高いと思われる者の報道があった。
 同一人物と思われる者の過去の報道をまとめると、以下のようなものが芋づる式に浮かび上がった。

  1. 福岡市立中学校教諭だった2005年、女子中学生にわいせつな行為をしたとして懲戒免職処分を受け、児童買春・ポルノ禁止法違反罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた。
  2. 懲戒免職で教員免許は失効したものの、「紛失した」として福岡県教委に返納せず、失効した教員免許状を有効かのように装って提示して2007年に山口県の私立高校に潜り込み、2010年まで勤務した。
  3. 私立高校退職後の2010年、教員免許失効後の再取得制限期間が過ぎ執行猶予期間も終わったとして山口県教委に教員免許を再申請して再発行された。
  4. 教員免許再発行後、私立高校での無免許勤務が発覚した。山口県教委は2011年、この男を教育職員免許法違反で告発し、罰金30万円の略式命令が確定。
  5. 教員免許失効を隠して勤務した件について、検察庁は取り調べの際にこの男を呼び出したが、その際に山口地検まで無免許運転で自動車を乗り付けたことが発覚。
  6. 自動車無免許運転の件で、山口地裁は2012年7月3日、懲役10ヶ月・執行猶予4年の有罪判決。当該者は2008年と2010年にも無免許運転で摘発され罰金の略式命令を受けていた。有罪確定により再び教員免許失効。

 2005年の報道で45歳・2012年の報道で52歳、しかも埼玉県での採用の際には山口県教委発行の教員免許状を提示したことなどを総合的に判断すると、おそらく同一人物であろう。また当該者は2011年度、大阪府内の公立中学校講師として潜り込んでいたという情報もある。極めて悪質だと言わざるをえない。
 教員免許失効者は官報に告示されるとはいえども、こういうことが起きてしまう、しかも同一人物が同じ手口を繰り返している形になっている。さらに教員免許だけではなく運転免許まで無免許の常習者とくれば、どうしようもない。こういう行為が何度もまかり通ってしまったのには、システムの不備もあるのではないだろうか。