町田市防犯ブザー問題、朝鮮学校児童にも配布へ

 東京都町田市で市内の小学校などに無償配布している防犯ブザーについて、2013年度新入生は「国際情勢を考慮する」として朝鮮学校の児童を配布対象から外した問題で、町田市教委は判断を一転させ、朝鮮学校にブザーを送付したことが4月8日までに明らかになった。

 防犯ブザーは、市立小学校の新入生には全員無料配布され、市内の私立小学校や小学校課程相当の学校には希望者に無償配布される。同市内の朝鮮学校では、希望のあった新入生分と、過去に配布されたが壊れたなどで交換が必要になった在校生分を申請していた。
 しかし北朝鮮情勢を理由に朝鮮学校への配布を中止することを決めたことが報じられ、批判も寄せられていた。
 問題は現に日本に住み、町田市の学校に通う児童という問題である。日本に暮らす子どもという問題では、その子どもの国籍とは分けて考えられるべきである。子どもに対し母国の政治体制や為政者の問題の責任を問うような形になって、子ども本人に全く責任がないことで不利益を与えるのは筋違いであり、いじめや差別と言われてもやむを得ないことである。
 日本に暮らし学ぶ子ども、町田市で学ぶ子どもという意味では、分け隔てなく扱うべきであるのが当然で、今回の措置は遅きに失したとはいえども当然のことであろう。
(参考)
◎町田市教委、防犯ブザー配布中止を撤回 朝鮮学校対象(朝日新聞 2013/4/8)